京都イロイロ【ヤング・ポーランド】

「Young Poland〜色彩と魂の詩 1890-1918〜若きポーランド」展(京都国立近代美術館)へ行ってきました。楽しみにしていたので会期始まってすぐに伺ったのでした。

↑自らの名前に“マンガ”を入れてしまうくらい北斎に入れ込んだヤシェンスキさん。どんな曲を奏でているのでしょう?

↑日本人形が描かれていた可愛らしい静物画。

織物、刺繍、レース、美しい手仕事も多数

 

隣接する国による分割で世界地図から国名が無くなってしまった歴史のあるポーランド。独立を願い続けた間に制作された作品が並びます。「芸術が生き続ける限りポーランドは復活する」という言葉に毎日見聞きする戦争のニュースが頭を過ぎりました。ポーランドの芸術家を支援した人物(フェリクス・ヤシェンスキ氏)が日本美術から“国独自の文化”の大切さを感じていたという話にもハッとしました。絵画や版画、テキスタイル、家具など見応えある作品群の約9割が日本初公開。他所への巡回もありません。貴重な機会です。イベントもあるようです。ぜひ皆さまもお出かけください。(写真は一部を除き撮影可能でした。有り難く何枚かを撮らせて貰いました。4階の常設展示も良かったですよ!)

音楽知ったかぶりは、やはりショパン。彼も祖国に帰れなかった一人。「舟歌 嬰ヘ短調 op.60」。ピアノもポーランドの出身、クリスティアン・ツィマーマンで。色々知った後で聴くショパン、憂いがより増して耳に届くのでした。