母の急な誘いに乗って湖国、滋賀は近江八幡へ。一度訪れたことはある土地だが
ゆっくりの散策は初めて。バスに揺られて小幡町まで。早めのお昼はせっかくの
近江…やっぱり近江牛!という選択は無く(母はお肉全般ダメ。)二人とも好き
な蕎麦に。日牟禮庵(ひむれあん)というお店にお邪魔する。美味しいお蕎麦を
よばれた後に向ったのは、訪ねる予定のなかった「長命寺」。駅前で貰った観光
マップを見て「ぜひ行ってみたい。」と母が言い出したから。地図を見るどうも
お山の上だ。「バスも出てるみたいだし行ってみる?」と言いながらお店を出て
歩いていると一時間に一、二本位しか運行の無い「長命寺行」のバスが目の前に。
「乗ろう!」予定変更。15分か20分ほどかな?バスに揺られて長命寺前に到着。
が、「ああ此処が長命寺前…」山の麓で降ろされたのであった。ここまで来たの
だ。登ろう!そんなに高くはない山だ。が、ヒンヤリした山道だけれど登り始め
たら汗…。最初の頃の元気がだんだんなくなってくる。まるで落語、愛宕山!日
頃の運動不足を反省しつつ「もうすぐもうすぐ」ぜいぜい言いながらやっと到着。
(石段を利用すると808段だそう!)西国三十三ケ所観音霊場の第三十一番札所
として知られる長命寺。敷地は広くはないが、本堂や三重塔、護摩堂…等建物の
多くが重要文化財。たいへん美しいお寺であった。琵琶湖を望む景観も素晴らし
く「来てよかったねー!」と喜んだ。(本年10月1日〜末まで、ご本尊(秘仏:
千手十一面聖観世音菩薩)のご開帳が行われるそう。なんと!61年ぶり!)期待
していた紫陽花の見頃にはまだ早かったけれど、母の好きなあざみの花がひっそ
りと咲いていて、心和むひとときを過ごせたことは幸せであった。帰りはお参り
のご利益か?「乗っていきます?」と見知らぬ方に車に乗せて頂きバス停まで。
ありがたやありがたや。バスを待って町中へ戻った。お決まり(?)の日牟禮神
社と和菓子処「たねや」、バームクーヘンで有名な「クラブハリエ」に。ここだ
けは凄い人なのであった。一服した後、古い町並みを散策し、またバスに乗って
帰途へ着いた。本当はヴォーリズ記念館なども見学したかったのだけれど、現在
は見学出来ないとのことで残念(七月くらいから開始とのこと。要予約です)。
またにしよう。ご開帳もあることだし(今度は808段を登ります)。滋賀県ほん
といいとこです。次は何処へ行こうかな?
今日は思い入れのある日。この日だからこそ起こった?というような出来事も
あって…不思議な思いを抱いた。何事にもタイミングは大事とも思う。合掌。