金曜日

焼き締めの器の幾つかを選んで頂いたお客さま。以前にもお越し頂いている…と
思いながらも声をかけそびれ、そのまま器の話に。お話させて貰いながら選んで
頂いた。その時、お客さまが小さな器を並べてみたり、組み合わされているとこ
ろを、ちょっと離れたところで眺めていて「あ、いいな。」と思った。「可愛ら
しいですねぇ。」と自然に感想を口にしていた。自分で選んだ器だけれど、ほん
とにそう思ったし、選んで頂いているその風景というか…が、何とも愛らしく映
ったのであった。笑顔を見せて頂いて安堵。感謝いっぱいお見送り。久し振りに
お越し頂いたお客さま。ええっと、ええっと…何分か経過し…記憶の糸が繋がる。
「わぁ!」。お話しながら次々に思い出す。「お懐かしい…」そんな気持ちに。
「来たかったのですが、なかなか…」と仰ったけれど、遠方にお住まいの方だ。
(以前は京都にお住まいであった。)それは当然のこと。が、何と!現在は海外
在住とのこと。「やっと来られました」と言って頂き…ありがたいこと。器の話、
現在お住まいの国のこと等、嬉しく嬉しくお話させて貰った。そして選んで頂い
た器は、どれも作り手の頑張りや、初々しさが感じられる、好ましい、私にとっ
ても思い入れのある器であった。感激と嬉しさと懐かしい気持ちでいっぱいに。
ありがとうございました。ただただ頭が下がる。感謝あるのみ。夕方にはKさん
夫妻が。「わぁ!」の連続であった。楽しい話、どう書いたらよいのか分からな
い(というより私には書けない…)興味深いお話が続いて、気付くと日が暮れか
かっていた。長いことお引き止めして申し訳なかった。でも本当に楽しい時間。
「酷い目にあった」とか「なんだそりゃ!」的なことがあっても、元気にまた器
の話が出来るのは、こんな時、一日があるから。幸せだな。(沢山のお心遣い、
ありがとうございました!感謝です。)その後にMさんが来て下さる。日も暮れ
たのに、お仕事に戻らねばいけない忙しい方なので、話をかいつまんで…の積も
りだけれど賢くない私の話は…まとまらない。ごめんね。出張気を付けて!入れ
違いにお客さま。以前にもお越し頂いているとのこと。気さくにお話して頂いて
喜んだ。ここでも「へぇ〜!」の連発であった。世の中の流れに完全に乗り遅れ
ている。女性は今、皆さん付け睫毛ではなく、エクステなんですって!若い頃は
マスカラなしでも「長いね!」と皆に驚かれたほどであった私の睫毛も「そんな
時代もござんしたねぇ」な状態。ほえーと話を聞かせて貰いながらも、エクステ
よりエステより、マッサージがいいかも…と思う私はどうしようもないですね。
はい。でも…どんなんだろ?お勧め店へ潜入(?)してみようかしらん?楽しい
お話をありがとうございました!またお目にかかれますよう!そしていつもふら
り覗いて下さるお客さまも…こうやって思い出して頂けることが嬉しい。こうい
う方の存在がまた大きな大きな励み。しっかり仕入れをしないといかん!と思う。
仕事帰りのOさんの笑顔もあって…一日を嬉しい気持ちで終えられた。10月最後
の日。思い出深い一日。よき一日であった。訪ねて下さったお客さまのおかけで
ある。心から深く感謝。