雨の土曜日

雨の中、Iさんがご来店。「久しぶり!」と言われてもそんな気がしなかった。
Hさんも来て下さって…お二人にはいつも感謝感謝だ。しとしと雨は止まない。
遠方からお越し頂いたお客さまが「明日は晴れるといいのですが…」と仰った。
ほんとだ。折角の京都、晴れますよう…よい旅になりますように!夕方ちょっ
と賑やかになる。初めてご来店頂いたお客さまには贈り物と、ご自宅用に器を
選んで頂いた。気に入りの焼き締めを選んで頂き喜んだ。途中ちょっと「むむ
む?」な事があって…ご迷惑をかけてしまった。それでも…あたたかな笑顔に
お気遣い。感激、感謝するばかり。ありがとうございました。じっくりと器を
御覧頂いていたお客さまも遠方から。今朝お越しになって夜にはお帰りになら
れるとのこと。お話出来てよかった!嬉しい言葉もかけて頂いて…頭が下がる。
日が暮れに肌寒くなって…草星もしんと静かに。一日を終える。思い出すのは
やっぱり嬉しい笑顔。いろいろあってもやっぱりよい笑顔を見せて頂けたこと、
「よかった!」「使うのが楽しみです。」嬉しい言葉が記憶に残る。雨の中を
ありがとうございました。器がうんと活躍しますよう。そしていつかまたお目
にかかれますように…。


お江戸は浅草「亀十」さんのどら焼。Mさんからお裾分け。私はこのどら焼が
大のお気に入り。これを頂く時は(と云っても、お江戸のモノ故、年に何度も
ないのだが。)必ず半分に割って片方を袋にそっと仕舞う。一度には食べない。
とても大きい!というのもあるが、幸せな気分を二度味わいたいが為。最近は
こし餡の和菓子を選ぶことが多くなったのだが、こちらはやはり粒餡が好まし
い。あっさりし過ぎず、それでいてシツコクない甘さ。そしてこの餡にピッタ
リの、この皮がいいのだ。パンケーキを思わせるような柔らかで香ばしい皮。
ちょっと他所のどら焼とは違う「亀十」の皮。この皮においては意見も別れる
ところ…とは思うが、封を開け、取り出したとたんに卵とバタ(?)、甘い香
りに毎回うっとりとする。お茶をいれ、ゆっくりと噛み締めてのんびりと頂く。
とても嬉しいありがたい気持ちになる。しかしこの気分を味わうのは年に数度、
たまに…がいいと思っている。(Mさんご馳走さま!)