いつかまた…

kusaboshi2006-10-09

なかなか気持ちが盛り上がらないままグズグズ…店を開けようとしている時にお客
さま。「いかん…」といけないことを分かっていながらノロノロな私。呆れず器を
見て下さったお客さまとお話させて貰ううちに目が覚めてくる。(眠かった訳では
ない)粉引の大鉢、私の気に入りでした。それもお伝えすることなく…。器の説明
の後、お嬢さんが見せて下さった笑顔に「ああ…」申し訳なさでいっぱいに。ごめ
んなさい。一人になって情けなくなって涙目になる。しばらくして初めてお目にか
かるお客さま。焼き締めの鉢が気になっておられる様子。三つあるうちのひとつに
は大きめの石が顔を覗かせていた。それを気に入る気に入らないはあると思う。が、
お客さまはそこを気に入って下さって「やっぱりこれ!」と。嬉しくなる。笑顔で
お見送り。ありがとうございました。なかなかおいで頂くことは叶わないかもしれ
ませんがどうぞまた覗いてやって下さい。ありがとうございました。静かな草星。
私もひたすら静かに。そこへお客さま。初めてお越し頂いたお客さまが続いて緊張
も続く。しばらくいらっしゃるお客さまにはどうしても話しかけることになるのだ。
(草星のように小さな店では黙っている方が息苦しい。)よってこんな私でも緊張
する。お話させて貰って私の方は緊張が解ける。遠方からお越し頂いたこと、折角
の京都なので散策をして帰ることなど静かにお話して下さった。手付カップはいつ
か渋い色目になります。楽しくお使い下さいませ。お土産も買えましたか?またい
つかいつかお目にかかれますように。以前にもお越し頂いたことのあるお客さまは
粉引皿を。三枚の中から選んで下さったのは荒い表情の器。ちょっとびっくりして
確認すると「いいと思います」と仰る。こういう皿の方が使い込むのも料理も盛る
のも楽しいと私も思うのだが…「一緒だなあ」と嬉しくなる。嬉しい笑顔も見せて
下さってほっとする。草星を思い出して下さってありがとうございました。嬉しか
ったです。本当に…。続いてのお客さまも「?」。お聞きすると「ああ!」思い出
す。久しぶりにご来店頂いた。ありがとうございます!渋い焼き締めの器を選んで
貰った後の短いお喋りでまた思い出す。懐かしの右京区。笑顔のお客さまを見てい
たらますます嬉しくなった。久しぶりに訪ねて下さったお客さまが続いて一人勝手
に励まされたような気持ちになる。感謝いっぱい。しっかりせねば…。夕方ふらり
お立ち寄り頂いたお二人は貫入の美しい小皿を「いいね」と。説明もしっかり聞い
て下さって…嬉しくお包みさせて頂く。ありがとうございました。夕方に訪ねて下
さったお客さまは美しいオーバル皿と箸置きを。オーバル皿の「ここがポイント」
という部分を気に入って頂いた。そういう方へこのオーバル皿をお買い上げ頂いた
のが嬉しい。嬉しく嬉しく「よかったなぁ」という気持ちでお包みさせて貰った。
感謝いっぱいでお見送り。粋なお二人であったなぁと今も思う。ありがとうござい
ました。連休三日目、ご家族で「何処にあるのだ?」と…また「来てみたかった」
と遠方からお越し頂いたり、思い出して久しぶりに訪ねて下さったり…お客さまに
ご来店頂いた。ありがとうございました。そしてお詫びも。申し訳ございませんで
した。今度お目にかかれるときにはもっと楽しいお話が出来るように…そう思って
おります。



写真はHさんの後輩のお手製クッキー。お裾分け頂きました。さくさくで「ん〜
オイスィ〜!」でした。ごちそうさまでした。