雨上がり

kusaboshi2006-04-12

今日「12時からの開店にしよう…」と思っていた。実は昨夜から体がおかしい。
病院での注射と薬が効いたのか頭痛は治まったもののぼんやり…だるい。しかし
11時に店を開ける癖がついているのか…やはり11時には店に立っていた。「やっ
ぱり12時からにすればよかった」と思っているとお客さま。「欲しいものはいっ
ぱいあるけど、そんなにあっても…ねぇ」と言われつつ豆皿をお買い上げ。どう
言えば良いのか分からず「そうですね。すみません。ありがとうございます」と
謝ったりお礼を言ったりしつつ器をお包みする。すぐ後でご来店頂いたお客さま
は仙台より。仙台の桜はまだとのこと。京都は散り始めているもののまだ大丈夫。
遅咲きの桜が良い頃だ。雨が止んでよかった。楽しい京都旅行になりますよう!
「飯碗を…」と言われたお客さまは長谷川さんの飯碗に。器の説明などしつつ
「ご飯美味しくなります」と断言する私に嬉しそうなお顔で「そうですか!」と。
嬉しく嬉しくお見送り。戸田さんの器が好評だ。毎日、何方かが「いいなぁ」と
言われる。今日もお客さまに「いいなぁ」と言って貰う…バタバタしていたので
器の説明のみになったが、以前にもお越し頂いているお客さまだ。嬉しかった。
また来て下さったのだ…。感謝いっぱいでお見送り。贈り物を探しにきて下さっ
たお客さま…村木さんの小鉢を「こちらは自宅用です」と。「おっ!」。「これ
を選ばれましたか〜」と喜んだ。「もしかしたらすぐかけるかも」と思われる程
柔らかい粉引の小鉢。使い込んで、ちょっとかけても、色染みが付いても、その
方がずっとええやろなぁ…と思っていた器。お客さまもそう感じておられて…嬉
しそうな笑顔。私も嬉しい。えへへとなる。いつもありがとうございます!贈り
物も喜んで頂けますよう!岡山からというお客さまは村木さんの片口を。「これ
くらいの大きさの片口が欲しかったので」とのこと。渋い色を選んで頂き驚いた
が喜んだ。ありがとうございました。日が暮れにもお客さま。「扱いにくい?」
と聞かれて「使う前に水にとおして欲しい」と伝える。土ものは磁器のようには
いかない。ひと手間が必要。その方から「使ってみます」との言葉はなかったが
私はそれでいいと思っている。水に濡らす手間を「手間じゃない」と思えるよう
になってから…いつかお使い頂ければいいなと思う。日が暮れにお客さま。嬉し
い差し入れにびっくり。ありがたいこと。お喋りも楽しく…お見送り。日も暮れ
てから閉店時間まで「落語ファン倶楽部Vol.2」を眺める。吉朝さんの追悼特集
をまた読んでしまう。「あんな噺家はしばらくは出てけえへんやろなぁ」米朝
匠の言葉が…切ない。