想いイロイロ

kusaboshi2005-10-21

今日も秋晴れ気持ちがいい。初めて草星を訪ねて下さったのは大阪からのお客さま。
料理を盛るのに丁度いい!と思っていた片口を選んで頂く。「くちばしがひとつある
だけで、なぜこう楽しく、愛嬌が!」そんな話をさせて貰った。もうお使い頂いたろ
うか?どんな料理が盛られているかな?続いても初めて訪ねて頂くお客さま。小皿に
ソバチョコを。小皿はとても丁寧な作り、ソバチョコは少し小振りでちょっと上品な
印象だ。気に入りを選んで頂いたのも嬉しい。東京からというお客さまは同じく器を
扱うお仕事をされているとのこと。その前に少し思うことがあり、自身の想いを語ら
せて貰う。あつくるしい!と思われても仕方がないほどヒートアップ。お客さまの言
葉のも深く同感。よくお邪魔させて頂くお店にお勤めの女性が草星に。「あ!」ちょ
っと照れくさい。「来てみたかったのです」と言って貰った。手付きのカップが欲し
かったのですが…と言われるも現在草星にはマグカップは…ない。しかし「この湯呑
みがいい」とひとつ選んで頂いた。彼女には草星にある器は渋すぎ?と心配したが、
「素敵ですね」と手にされる器は色も地味な、渋いものばかり。嬉しくお見送りを。
日が暮れる頃訪ねて下さったお客さまは「いつも前を通るばかりで…」とのこと。勇
気を出してドアを開けて頂いたのだ。色々な器を手に取って貰いながらお話させて頂
いた。最後に焼き締めの鉢を「これを」と差し出して下さった。無理をされたのでは
ないかなと心配になったが嬉しそうな笑顔を見せて貰って…。ご自分の直感で「これ」
と決められた彼女がキラキラと眩しいこと!嬉しくお見送り。また感想を聞かせて下
さいね!そして日が暮れてお客さまが。この方は将来うつわやになられるとのこと。
いつかまた一緒に、器の話が出来るといい。好きな、よい器…って人それぞれ。言葉
に上手く出来ないのが申し訳ないのだが、上手い、下手とか、釉薬の色とか、それだ
けではない…器から伝わるものが欲しい。それは作り手の気持ちなのか、気迫なのか、
もしかしたら無心がなせる技なのか?…何かは私には分からない。でもそういう何か
が伝わってくる器が…私は見たい。そういう器をこれからも扱いたい。