フラリ立ち寄って下さったお客さまは偶然に草星の前を通りかかった方だった。
小さな湯飲みと灰釉のお皿を選んで下さった。「器を見に行こう」と草星のドア
を開けられたのではない。偶然に前を通りかかり…なのだ。そこで器を購入して
頂くというのは本当に嬉しく、また励まされる。「また見てみたい」と言って貰
った。「もっと見たい」そんな器を作る作り手は凄い人たちだ!と改めて思う。
尊敬する。作り手に恵まれたことに感謝する。今日は額賀さんの器も届く。居合
わせたお客さまは荷解きを待っていて下さって満面の笑み。一緒に喜んだ。お客
さまにも恵まれてありがたいなと思う。夕方、電話の向こうの優しい人に言った。
「草星に立てることが嬉しい」。しかしこの気持ちを忘れそうになる時もある。
自分のこと、気持ちだけで精いっぱいになってしまう時などがそうだ。そんな時
友人の存在が心底ありがたい。日が暮れる頃、偶然親友二人が草星に。久しぶり
に三人だけで草星に居る。何も言わなかったけれど「草星開店日」を思い出した。
この二人に、近くに居て貰えなかったら自分はどうなっていたかと思う。そんな
ことなど考えているとつくづく感じる。「草星は幸運だ」と。本日も感謝の一日。