まだまだ

kusaboshi2005-04-13

開店前、背後から声をかけられて驚く。Mさん。久々に来て下さった。驚いたけれど
嬉しい。器、使い込んでみて下さい。きっといいから!村木さんが人気。大きめの
汲出、「ご飯茶碗に」と言って下さったお客さま…赤いお箸と合ったでしょうか?
奈良からもお客さま。嬉しかったので一人喋る喋る。後で恥ずかしくなる。本当に
ごめんなさい。懲りずにまた遊びにいらして下さい。「とても久しぶりに」という
お客さまもあって、滋賀からも初めてお越し頂いたお客さま。それから…いつもい
つも来て下さるお客さま。楽しくお話をさせて貰って…元気が出る。そしてありが
たい想いで胸がいっぱいになる。お仕事帰りのお客さまとは懐かしい思い出?話。
お嬢さんの悩みが早く解決しますよう!日が暮れて神戸よりお客さま。入荷したて
の器を前に語り合う。楽しい時間はあっという間。真剣に選んで頂いたお湯呑みは
大げさではなく一生もの!今日も感謝の一日…


何度もお越し頂くお客さまとは特に色々とお話をさせて頂く。器の話はもちろん、
何処そこに行ったとか、行きたいとか、美味しいもの、お店の話、仕事の話やまた
ご家族、お子さんの話なども。お客さまがお子さんのお話をされる時、ふっと「お
母さん」の表情をされる。それは優しい表情に。そんな時はやはり母を思い出す。
お客さまより、ずっと年嵩だけれど…母も私のことを誰かに話すことがあるだろう。
そのあと、電話嫌いの母に葉書を書くことが多い。そしてお客さまのお子さんには
図々しいことだが「ずっとずっとお母さんを大事にして下さい」と思う。自分は器
を売る仕事…モノ売りだけど、草星に立っていると「やはり人」だと思う。作り手
から、そしてお客さまから教えられ、学ぶことは多い。真剣に生きている人は、本
当にまぶしい。そしてとても優しい。自分はつくづくまだまだだと思う。